斎藤工初監督作品という触れ込みに色々な期待と不安が募ったが、個人的にはかなり好みの1本。
やや間延び気味のテンポも70分という短めの尺ならば良い意味で体感時間が長くなりむしろ適切に思える。
二カ所あるガラスに高橋一生の姿が反射するシーンも、父親と向き合い「父親」に背を向けるという対比がされており演出にも気を配られている。
難点を上げるなら一部の芸人キャストが普段の印象のままスクリーンに映ってしまったこと。個人的には少々萎えた。
それにしても喪服姿の松岡茉優の魅力が強すぎる。画面の端に映っているだけでも強烈な印象を残していた。