Tラモーン

ゲット・アウトのTラモーンのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.0
ホラーチャレンジ第五段!

ビックリ系って聞いてたのでビビってましたが、折角あゆこパイセンにオススメいただいたので突撃!


黒人写真家のクリスは週末を利用してガールフレンドである白人のローズの実家へと赴く。裕福な白人一家でありながら、黒人であるクリスに対して歓迎ムードの家族たち。集まった親戚・友人たちも白人富裕層でありながら、クリスを差別するようなことはなく、皆彼を歓迎する。しかし、その家族に仕える管理人のウォルターや、家政婦のジョージナ、来客のローガンなどこの家で出会う黒人たちには皆違和感がある。言いようのない不気味さと居心地の悪さを感じたクリスは、ローズに帰ろうと伝えるのだが…。


わ〜!そんな感じ??!?!めちゃくちゃ面白かったけど気持ち悪かった〜!

常に画面から滲んでくるじっとりした嫌な雰囲気と、たまに挟まるビックリ演出でのめり込んでしまうし、後半の丁寧な伏線回収によるカタルシスと100分ちょいという観易さのバランスがめちゃくちゃいい。

ネタバレは避けるけど、冒頭の黒人誘拐シーンも、鹿をはねるシーンも、クリスの友人ロッドの職業まで全部伏線なんだなぁ。

特に気持ち悪かったのはアーミテージ家の親戚・友人が集まってのパーティのシーン。馴れ馴れしくベタベタとクリスを褒め称え歓迎する金持ち白人たちの不気味さ。思えばこのシーンでほとんどの白人が黒い服を着ていて、後半ではアーミテージ一家は全員白い服になってたね…。
クリスが2階に上がったシーンの沈黙と視線は本当にゾワゾワした。
それからビンゴのシーンね。わけわかんなくて気持ち悪い過ぎて超怖かった。丁寧に説明してくれるビデオレターも最悪な気持ち悪さ。

あとはやっぱり有名なジョージナを演じたベティ・ガブリエルのドアップNo.No.No…はマジで不気味過ぎる。
"誰の下でもない"

前半と終盤でローズを演じたアリソン・ウィリアムズが別人みたいな顔になってたの凄かった。

不穏さでイライラさせる描写もかなり上手くて、最初の晩餐のシーンでのジェレミーの話し方や、催眠セラピーの不愉快感、なかなか鍵を渡さないローズなど後頭部を掻きむしりたくなるような苛立ちに襲われまくり。

黒人スゲー!黒人カッコイイ!黒人も優秀!って感じの無意識の差別意識と歪んだ憧れを不気味で爽快なエンタメにまとめあげてるのも凄いし、ラストスパートのシーンでは結果的に黒人のフィジカルの強さ(誤解を恐れずに言えば身体能力の高さと暴力性)が発揮される皮肉さも巧みさを感じた。


ビックリ系やっぱり苦手だけど、だんだん耐性ついてきたぞ!