“人生は悪趣味な冗談”
ジョーダン・ピール監督の最新作“nope”の予告編が公開され、めちゃくちゃ面白そうで早く観たくてとりあえず初期作を再鑑賞。当時も気鋭の監督でアカデミー賞を賑わせていたけれど、今観てもサスペンススリラーとして完璧で最初から最後までずっと面白くて最高なんだが。
前半の“何かがおかしい”と終始感じさせる演出とそれをスッキリ伏線回収した後のアハ体験。これぞこのジャンルに求めている全ての要素だし、この突拍子のないストーリーを見事に腹落ちさせる脚本、主演含めて全ての役者の演技、緩急のバランス、もうハイクオリティすぎて拍手したくなる。白人勢のサイコパス感もさながら、この難解な役を見事に演じ切った黒人勢が映画全体の不可解さを加速させる。ジョージナ役のベディー・ガブリエルが何度見ても個人的助演女優賞です。再度主演のダニエル・カルーヤと監督がタッグの新作もマジで楽しみです。
