このレビューはネタバレを含みます
こんなに悲しい話だとは思わなかった。
トンデモ展開、という感想も聞かれるけれど、これ、あながち誇張とも言い切れないんじゃないだろうか？
期待半分、キワドイテーマなので不安半分、て感じで見に行った本作。
脚本は中々面白かった！展開は割と読めてしまったものの（わざとわかりやすくしてあったフシもある。絶対彼女が知らないわけないだろとか、《地下の黒カビ》とか）、緊張感が続くジメッとしたカメラワーク、残酷な脚本、タブー視すること自体がタブーと言える人種差別をザックリ深々と抉るように描いた本作には、いろんな面で、よく撮ったなあ…と感嘆しました。
ただ、エンタメ作品としては非常に面白かったものの、まさかこんなに悲しいラストだと思わなかった。後味が悪いと言うよりも、悲しいとうのが近い気がする。
そして、逆にというか、これをただの娯楽映画として楽しめる人はむしろ健全なんだと思いました。
意識がないことが一番の健全と思う面もあるので。
そこは非常に繊細で、同時にくだらない問題でもあると思う。そこに大胆に食らいついた《ゲット・アウト》、衝撃作だと思います。
しかし、家政婦を演じてたベティーガブリエルという女優さん、知らなかったけどとても良かった。
