このレビューはネタバレを含みます
アメリカでは絶賛され,製作費500万ドルと低予算ながら興収1億7000万ドルを超える大ヒットになった今作。
冒頭から不気味。
この不気味さと何とも言えない怖い雰囲気が最後まで持続。彼女の両親に会いに行くと何か妙な空気がある。主人公と共に観てる側も感じるその空気。あまり語りすぎるとダメな映画だから多くは書けないけど,突飛した事も含めても見事なスリラーだと思う。
雇われてる黒人スタッフ二人の役者さんの演技,笑顔や暗闇を走ってくるシーンなどホント怖い。とにかくキャスト陣が不気味..
スリラー映画ではあるけど差別問題が1つのテーマでもありトランプ政権になってからまた浮き彫りになってきた今のアメリカの深刻な問題を描いたメッセージ性もある作品になってる。
トランプ政権になったことで当初のエンディングを変更したらしいけど,確かに白人警官による黒人の射殺が多発してる現在のアメリカ社会を考えるとせめて映画の中では..と思ってしまうね。
観てる側はポスターの主人公の表情に思わずなってしまいそうになる作品でそれと共にGet Out!!と主人公に言いたくなる強烈な作品だった。