『面白かった。』
『まぁまぁだな。』
『いまいちだったな。』
映画というものは、
それぞれどう思ったっていい。
感想は自由だ。でも、この作品は
絶対、２回目も観た方がいい。
と言うか、２回目の方が楽しめる。
2回目。再レビュー。
（こう言う作品）は、
ラストのオチばかりに意識が行きがちで、
結果、そこだけで評価が決まってしまう
ところがある。
今回2回目を観ていて、その脚本、
構成力、見えてくる塩梅の秀逸さに
唸る。感心を通り越して、笑えてくる。
無駄なシーンどころか、
全てのセリフに意味があることがわかる。
身分証。喫煙。家族写真。
妻も、何々？と、横で観ていた。
この作品の凄いところは、観る者を
選んでいたホラーというジャンルの
敷居をさげ、友達や家族とワイワイと
観られるポップコーンムービーにした
ことだ。初監督作、低予算とは思えない
美しい映像、テンポとメリハリのある
編集、場面を効果的に記憶に残す音楽。
怖さと同時に、巧さが際立つ。
そして友人ロッドの存在が作品に
ユーモアさえ与え続けている。
普段映画を観ない妻が言う。
『これは面白いやつだ！』
昔（スター・ウォーズ）が
SF映画を書き換えたように、
MUCのアメコミヒーロー作品が
映画の楽しみ方を変えてしまったように。
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（1回目）
面白い。
面白い。
すごく面白い。
やっと観ました（ゲットアウト）。
思っていたより数倍面白い。
とにかく、巧いなぁ〜と。
（こういう映画）って、作る側も
（結末ばかり）に意識がいってしまって、
バタバタと落ち着きなく急ぎ足に
なってしまいがちなんだけど、
本当にゆっくり丁寧に自然に
描いているんだよね。
映画のティストから考えると
もっと場面場面であざとく観客を
驚かせてもいいのに、そこまでせず、
静かに、でも気持ち悪さ、居心地の悪さ、
違和感、なんかヤバイ感を積み重ねて
ゆく、そのバランス感覚が本当に
素晴らしい。
これ監督デビュー作でしょ笑
それが一番ビックリだよねー。
すごく巧い。すごい才能だよ。
主演のダニエル・カルーヤの存在感も
いいよねー。知的で思慮深く、落ち着きも
ある。タフにも見えて、強さと弱さ、
両方感じられるから、映画がどっちに
転ぶのか？という緊張感を与えている。
上手い俳優さん、やっぱり好きだな。
こんなにも必死に心配してくれる親友を
作らなきゃなって。羨ましい。
