みい太郎

ゲット・アウトのみい太郎のレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.4
いやあ面白かった。
久々に普段使わない感情とかも
揺り動かされた。

実は正直告白するとアカデミー賞信じていない(^_^*)でもこれ脚本賞。少し信用感が高まった。
ネタバレしないで観た方が絶対に正解。私も下地に人種差別がある。という情報だけでみて大正解だった。

そんなにお金かかってなくて
適切な時間割。怖くて、でも観たくて、深くて、切なくて、ブラックユーモアにも癒されて…
観終わった時のこの気持ち良さ。
お金かけなくてもこんなに素晴らしい作品が作れてその秀悦な作品に出逢える幸福感。大げさに言うとそれ(^_^*)

もうね演出もカット割りも良かったし、音楽が独特。クセが強いんじゃあ(^_^*)楽しかった。

脚本も良かったんだけど…価値をあげてるのは出ている俳優さんたちの芝居が本当に素晴らしかったから。
さりげないんだけど…言い表せない
違和感を表情と動作と「間」で…期待感が上がる。
怖いもの見たさな思い。ふつうに善良に見えるけど何かが違うと鐘が鳴ってるかんじ。痺れた(≧∀≦)

特に映画初出演の彼女役のアリソンさん。素晴らしかった。魅了されました。やっぱハリウッドも層が厚いよね。あんなに芝居が上手い女優でも初めての映画なんだから。
あと母の表情〜あの女優さんどこかで見た事あるのに思い出せない。
表情だけでもう人物像想像できてワクワクしちゃった。メイドのベッティさんも凄かった。親友の彼も脇の一人ひとりの感じも良かった。

この時代になっても…なにもしなくても沢山の白人中にいるだけで神経質になる気持ち。私らには到底理解できない理不尽な扱いを受けて来た現実や過去がそうさせる。
自分と違う見た目に対しての差別感。神経質になる根底、人種差別があるアメリカでしか成り立たない脚本だけど…自分以外は全て白人とか黒人とかになると2人以上は私も不安になるなあ…その不安が差別の元だものなあ。でも私の不安は言葉通じるか?(苦笑)なんだけど。

色々考えさせられた。違うと言う事について。私の中にもあるのかなあ小さなタネが…

細かな演出でくーっやられた。
ネタバレになるから言えないのでひとつだけコメで書かせてもらいます(^_^*)

全体的にホラー苦手は人でもいけると思うんだけどなあ。
是非苦手な方も見逃すには惜しいです。
みい太郎

みい太郎