いやいやめちゃくちゃ面白いやんけ。怖い映画を見ることはあるまいと思ってネタバレ先に調べてしまったのが本当に悔やまれる。小さな違和感が積み重なっていく感じ、きっと何も知らずに見たら本当にぞわぞわするだろうな～～くう。
これまで映画に登場する黒人男性像（麻薬の元締めとか不良とか社会的に認められていない人とか）とは違って、ニューヨークのめちゃくちゃセンスよいおしゃれな部屋に住む社会的に成功している写真家が主人公というのは新鮮だった。そうだよな、こういう黒人男性は光が当たらないだけでたくさんいるんだよなあ。
私はオバマも応援してます、タイガーウッズも素晴らしいですね！って言ってるほうは「あなたが黒人だからって我々は差別しませんよ」という気持ちを表明しているんだろうけど、それってそもそも肌の色を考えて、白人の優位性が頭にないと出てこない発言で、言われるほうは歓迎の気持ちがわかっていたとしてもなんとなく居心地が悪いだろうなあ。
主人公が彼女の家に向かう道中、何もしていないのに警察にID見せられるように求めたときやラストにサイレンが聞こえてきたときに静かに両手を挙げたときの、怒っているというより諦めているような目が忘れられない。最近スタバで友達待ってたら通報されて連行された黒人男性2人の映像を見たときもまったく無抵抗で、抗議しているのは近くにいた白人男性だったのが非常に印象的だったんだけど、きっと抵抗したところで不利にしかならない、どうしようもないということが身に刻み込まれているんだろうな。
2018-34
