公開当時から、ずっと気になっていた。
夏のホラー祭り3作目です。
黒人のクリスは、白人である恋人のローズの実家を訪れる。
疎外感からかと思うものの、感じる違和感。
「何かがおかしい」
作りとしては、純粋なホラー映画というよりはサスペンス寄りでしょうか。
しかし、
「人間の心」には確実に危ない部分が潜んでいる。
そして、本人は正しいと思って疑わない。
それこそは、ホラーの領域だと思う。
別の人種への意識。
攻撃するという分かりやすい差別ではなく、違った形でのアプローチが新鮮です。
練られた脚本も流石で、評価が高いのも頷けました。
何となく話は見えてくるものの、細かい伏線の使い方が絶妙なのです。
ただ、後半の展開がやや力技になってしまった気がするのが残念でした。
Get Outのタイトルもシンプルながら素晴らしいし
音楽もセンスが良かった。
夏よりは、秋にしっとり見るのが似合う作品かもしれません。
