ゲット・アウトのざわのネタバレレビュー・内容・結末

怒涛の後半30分。覚醒主人公は往々にしてクッッソ強いと決まっているのだ。
そして主人公生還フラグが立ちすぎてて逆に安心して観れる。

そして避け得ぬ黒人差別の話ね〜。
意識的に「差別はしません！仲良くします！」としていても、無意識の段階ではそんなことないよね。ズートピアのジュディのように。そして意識的に「仲良くしよう！！」としてる分、その反動はでかくなるんじゃないかな。

この作品の場合は、恵まれた体躯に対する歪んだ憧憬もある。それらも「黒人だから○○だろう」って偏見の下に生まれてるものもあるんだけど。

身体が交換できる技術があるから、この憧憬が重要な役割を持つんだろうね。交換できなかったら、極論言うと他人がムキムキでも自分に関係ないしどうでも良いじゃん？でも交換できる世界だからこそそれは最重要で、作中のような拗らせさん達が誕生する。

ラストシーン、友人かっこよすぎてな。「なぜ分かった？」「俺はこれでもプロの入国保安官だ、治安を守るのが俺の役目だ」(うろ覚え)が最高でしたね。

未公開ラストは、ifエンドでまあ容易に想像できる方のやつなんですが、救いがない物語大好き人間としては、そっちのが好みですね。でもそれだと陳腐な物語になっちゃうかな〜。

あと、ふと思ったんですが、あの深夜のランニングはなんだったの？爺のただのお茶目？