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ゲット・アウトのDTAKのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
3.5
【なんにせよ親友が最高のキャラ】

特に彼が終盤で親友に放つ「俺は運輸保安庁(TSA)だからな!任務完了だ」

"I'm TS-motherfuckin'-A! We handle shit! "

ていうセリフがものすごくカッコいいいいいいいいいいい。
この黒人独特の言い方がかっこいいから真似したくなっちゃうしそれを皮肉ったこういう映画ができるんだろうな笑

『ミート・ザ・ペアレンツ』系+人種コメディという流れなのかなと思ったら、最後はなんというか不思議系へ旅立ってしまった感じ。

「あんた黒人だからオバマ好きだろ?」みたいな常日頃ありそうな固定観念に対する、違和感の提示が流石だなぁ。ちらっと日本人出てたのでそこもうちょっと掘り下げてほしかったけど、逆に黒人というフォーカスがブレるのだろうかね。

アメリカの音楽史では、
黒人が白人的エレガンスを求めてジャズを学芸に昇華した一方、
白人が黒人的野性を求めてブルースを商業音楽に採り入れた、
みたいなことを鑑みるに、今回の映画が表現するのは根が深いなぁというか・・・・

アーミテージ家に使える使用人の「妙なハイソ感」に対する不気味な感じはすごい。パーティ途中で半覚醒する黒人が突如、血肉を取り戻したみたいな演技も目を見張る。
あの時彼が発した「ゲットアウト」の意味も最終的にわかるし。

ヒロイン的な娘がものすごく好みの美人。
ただ、米留学時代の友人(女性白人)が付き合ってたボーイフレンドが見事、全員が筋骨隆々の黒人だったので当時のことを少し思い出した。
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