KZY

ゲット・アウトのKZYのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
3.4
「だから言ったろ。」

ニューヨークに住むアフリカ系アメリカ人のクリス。ある週末、彼女のローズの実家に招待される。黒人差別に対する一抹の不安を感じていたクリスだが、その不安とは裏腹に手厚い歓迎を受ける。しかし、彼らの言動や、黒人の使用人の異変に「なにかがおかしい。」と感じ始める。

前半と後半でかなり雰囲気が変わる映画。
前半は、ジメッとした不気味さが常にまとわりついてくる。白人が放つ言葉のチョイスも気になるが、それ以上に他の黒人の醸し出す雰囲気に寒気がする。まさに「違和感」って言葉が的確で、言葉にしようのない不穏な空気感だった。

後半に入り、真相が全て明らかになってからは、雰囲気が一変。前半で感じたジメッとした不気味さは全て吹っ飛び、バイオレンスの応酬。アーミテージ家の人々が総出で命を狙ってくるも、クリスのジェノサイドモード発動。彼は野獣と化し、襲いくるファミリーに容赦のない死の鉄槌を下す。ラスボスのローズは、黒人と化したおじいちゃんおばあちゃんを使役して殺しにくる姿は恐怖そのものでしかない。
これハッピーエンドじゃなかったらかなり堪える内容だったんじゃないかなぁ。