息が詰まりそうな地獄の空間だった…
【ホラー映画克服企画第4弾】
全然おかしくないように見える絵面なのになぜか嫌な雰囲気がある前半はなんだか苦しくなった。
ティーカップの音がトラウマになりそうなのは『へレディタリー』を思い出した…。
ただ、大きなテーマである「人種問題」は日本人の私には実体験的な共感は得にくく(作中でも日本人は白人側にいたことから、差別する側なのかもしれない)、映画として客観的に見れば「うわぁ、こんな露骨な…」と感じるが、本質的な理解には及ばないんだろうなぁと思った。作中の白人達の考え方も、黒人達の苦悩も、私にはどこか他人事のように感じてしまった。
「差別は恐ろしい」なんて、そんな簡単な文句では語れないような恐怖を、私には本当の意味で理解することができなかったのだ。