予備知識ほとんどナシで観ました。
タイトルが「ゲットアウト」だし、いかにもアメリカのホラーっぽいカンジを想像してましたが…(サイコパスに監禁されて命からがら脱出する的なあるあるなヤツ w)
いやいや、よい意味で裏切られましたー。
なるほど、さすがアカデミー脚本賞!
ちょっとしたシーン・セリフにも、とても緻密に伏線や意図がちりばめられてる。そして微妙で隠されたニュアンス・行間を埋める巧みな演出・演技(微妙な表情とかが特に)も秀逸です。
コレ、オチを知ってから二度観するとすごく感心するし、面白いです!
ネタバレになるので詳しくは観てのお楽しみになりますが、是非おかわり鑑賞をオススメします!
(あーそうかー!なるほどー!がいっぱいありますよ w)
本作では、表面的には穏やかで紳士的な言動でありながら、(本人は隠してるつもりの)本音である”黒人差別・侮蔑”を心理的にじわじわと感じさせる表現で描かれている。
正直日本人の自分にはなかなか肌感で共感したり、感じるのは難しいのだけど、コレって実際アメリカで生活する黒人にとってはすごくリアルなんだと思う。
ラストは政治的配慮で差し替えた別バージョンがあるらしいですね。
コレもネタバレになるので言えないけど、たぶんあそこで思いとどまるかどうか…かな?
DVDの特典映像にあるらしいすね。わざわざ借りる気はしないけど気になるっちゃ気になるなぁ。
伏線たくさん!とは書きましたけどストーリー自体は難解なことはないしテンポもよい。
すごくよく出来たサスペンス・スリラーだと思います。よい意味でホラーではないかな。