ゲット・アウトの作品情報・感想・評価

ゲット・アウト2017年製作の映画)

Get Out

上映日:2017年10月27日

製作国:

上映時間:104分

3.9

あらすじ

ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、ある週末に白人の彼女ローズの実家に招待される。若干の不安とは裏腹に、過剰なまでの歓迎を受けるものの、黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚える。その夜、庭を猛スピードで走り去る管理人と窓ガラスに映る自分の姿をじっと見つめる家政婦を目撃し、動揺するクリス。翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに多くの友人が集まるが、何故か白人ばかりで…

ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、ある週末に白人の彼女ローズの実家に招待される。若干の不安とは裏腹に、過剰なまでの歓迎を受けるものの、黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚える。その夜、庭を猛スピードで走り去る管理人と窓ガラスに映る自分の姿をじっと見つめる家政婦を目撃し、動揺するクリス。翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに多くの友人が集まるが、何故か白人ばかりで気が滅入ってしまう。そんななか、どこか古風な黒人の若者を発見し、思わず携帯で撮影すると、フラッシュが焚かれた瞬間、彼は鼻から血を流しながら急に豹変し、「出ていけ!」と襲い掛かってくる。“何かがおかしい”と感じたクリスは、ローズと一緒に実家から出ようするが・・・。

「ゲット・アウト」に投稿された感想・評価

いや〜 本当に参りました。

洋画も邦画も 10月から11月にかけて結構 楽しめる作品が続くなと思っていましたが、ここに来て本年度のベスト10入り確実の作品がこれです。

カメラマンである主人公の視点(作品)で物語が始まり、主人公に異様なまでの関心を示す恋人一家の描写がじわじわと伝わる演出は流石です。

スプーンとカップで催眠術をかける精神科医の母親、怪しい脳神経科医の父親、やたら絡みたがる弟、またセリに訪れる白人の知人たちがそれぞれ微妙に作用しあって 作品に引き込まれました。

それにしても 召使いの女性が恋人の祖母で、夜中に走り回る庭師の男が祖父だったなんて 本当にどんな家族だろう?

また、運輸保安庁に勤める友人もいい味を出していました。
あそこまで親身になってくれる友達が自分にも欲しいなと思いました。

ところで 開頭手術の途中のまま放置された あの盲目の富豪らしき白人男性はあの後どうなるのでしょうか?

それを考えるとゾッとして夜も眠れません。
TOMMY

TOMMYの感想・評価

3.7
ある日、黒人のカメラマンであるクリスは、白人である恋人ローズの実家へ挨拶に行くことになる。しかし何故か自分が黒人であることをローズは両親に伝えておらず、不安な面持ちで実家へ向かうクリス。その後ローズの両親からは猛烈な歓迎を受けて一安心するものの、彼女の家には奇妙な部分がいくつもあった──。

「 GET OUT (出ていけ) 」

ネタバレ注意⚠️
フィルマークスをやっている方だと手遅れかもしれないが、この作品はありとあらゆる前情報なしで鑑賞した方がいい。シナリオは色々ぶっ飛んでいるところもあるが、なかなかいい所をついている。
人種差別とサスペンスをよくミックスさせている作品で、なんとも言えない不気味さを映像に散りばめるのが上手すぎる。
一見親切に見える彼女の家族や使用人たちだが、どこか不自然。口では黒人をリスペクトしているといいながら、言葉の端々にはどこか差別的な表現も見られる彼らの異常さに鳥肌が立つ。何かがおかしい、という表現にぴったりの演技。
そしてこの映画、何が素晴らしいって伏線の構成!序盤で関係ないと思われた会話、シーンの全てがラストで回収されていくのはかなり痛快。特に事故のくだりでローズが頑なにクリスの免許証を提示させなかったのは、その後に証拠を残さないためだということを気づいた時にはゾッとした。タイトルとなっている「出ていけ」は観る前に差別的な意味のものだと思っていたが、まさか忠告だったとは……。
反対に個人的にイマイチだったのは、催眠術や妙な装置使いすぎてリアリティがなく、ちょっと違和感を感じてしまった。娯楽映画なら全く問題ないが、この手の映画ではもう少し現実に近づけて欲しかった。難しいのかもしれないが、好みの問題。

さて、今作で描かれた「人種差別」について。人種差別と言うと、劣っていると言われたり他と違うから忌み嫌われるようなイメージがあるが、あえて逆の方向?を行ったのが面白い。黒人の、スポーツや芸術、音楽で才能を発揮しているところへの羨望が露骨に現れていて、これが差別の根源であると訴えているように感じた。「黒人になりたい」と考える白人たちの恐ろしい行動が、まだまだ根強く残る人種差別を暗喩しているようでなんとも恐ろしい作品である。
さちか

さちかの感想・評価

3.1
ずっと手に汗握る感じで最後の方の畳み掛けはエスターと同じような恐怖を感じました
ありえそうなのが怖い、、
pam

pamの感想・評価

4.1
予想外の展開
「不協和音だらけの裏人種差別ホラー。」

アカデミー賞脚本賞受賞。本職がコンビの芸人というジョーダン・ピールの初監督作品。白人の彼女を持つ黒人の主人公が、実家へ挨拶に行くが、、という導入。

これは面白かった。前半の不気味な雰囲気で何がおかしいのか分からないけど何かおかしい不協和音ぶり、からの後半の伏線回収とカタルシスのバランスが良い。何を言ってもネタバレになるんでここではあまり語るコトがないなあ。ただ怖いだけじゃなく、主人公クリスの親友ロッドがコメディリリーフとして存分に発揮してるのも良い。

黒人差別排他主義どころかやたら黒人を持ち上げる彼女の家族とその周りの人達だが、逆に嫌味に聞こえるイヤ〜な感じが出ているのも上手い。まあこの人達は本心で言ってるんだろうけどさ。

繰り返し見てみるとココも伏線だったのかってなるのも唸る。アッサリしてる部分もあったり、分かりにくい伏線も多いと不満もあるにはあるが、
十分楽しい快作ホラーだった。

以下ネタバレでチラホラと。

—————ここからネタバレ————-





















細かい伏線がたくさんあるのがこの映画の上手さ。例えば冒頭、クリスにまで身分証を求められた時、何で運転してないのに見せないと行けないのと警官に詰め寄ってた場面、あれ普通にローズが勝気な性格を見せる場面なだけと最初は視聴者に思わせておいて、記録が残るのが困るだけだったという。他にも使用人が常に帽子を被ってるのは手術痕を見せない為とか。解説サイト見ないとちょっと気付けない伏線もあるが、またそれも2度美味しいと言えば美味しい。

映像特典にもうひとつのエンディングがあったが、バッドエンドであまり救いがないのがホラーらしくて良いんだけど、やっぱり親友がここぞと来てくれた(それでももうちょい早く来いよと思ったけど)、本来のエンディングのが救いがあって良かったよ。監督GJ。
前半〜中盤でで結果がなんとなくわかる
青山

青山の感想・評価

4.0

(こういうサスペンス映画ってのは展開がキモなので前情報入れずに見ていただきたいもので、駄文レビューなんぞ書いておいてからにこんなこと言うのもあれですが、出来ればフィルマークス見る前に映画を見ていただきたく思い候。)



アフリカ系アメリカ人の青年クリスは、白人の彼女ローズの実家に招待される。自分が黒人であることを気にするクリスに、ローズは「両親は気にしない」と応える。だが、いざ彼女の実家へ行くと、クリスは歓迎の裏に微妙な違和感を覚えて......。


まず、オトコノコからしたら、彼女の両親に会うなんてそれだけでジェイソンもレザーフェイスも裸足で逃げ出すほどのホラーですよね。
発端がそれだからもうなんていうか、幸せなはずの冒頭のシーンから死地に赴く心持ちで鑑賞しておりました(誤った鑑賞姿勢)。

それはともかく、裁判において状況証拠を積み重ねれば物証に匹敵する証拠になるように、些細な違和感を丁寧に丁寧に積み重ねることで、観客の心証に間違いなく有罪判決を下させる展開のさせ方が見事です。
一つ一つの出来事はとても地味ですが、それでも変な感じと不快感がちょっとずつ蓄積されて行く。たまに明らかにヤバい出来事でグワッと緩急をつけつつまた静かな展開へ......そして......と、じわじわとじわじわと精神的に追い詰められて行くんです。この辺は非常に不快なので好みが分かれそうですが、ファニーゲームとかマザーとかね、あのへんの不快系のやつ好きな人にはオススメしたい!(雑)

オチに関してはそれ自体は別に衝撃とかどんでん返しとかでもないけど、動機に当たる部分が二重の意味でびっくりでした。そしてそれによってメッセージ性を深めるあたりも好み。
今時ってもうエンタメとして面白いだけでもメッセージが強いだけでもダメで、面白くて且つメッセージがある作品じゃないとアカデミショウとか取れないんだなぁと思いました。




余談ですが、ラストが2パターン入っていて、使われなかった方もなかなか深いのでDVDで観るときは特典も忘れずチェックしてね!
TAMAKI

TAMAKIの感想・評価

3.9
現状のアメリカ映画界に直球で挑んできたと思わせる作品。だからこそ、黒人問題の重要性に鋭く入ってきて良かった!
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