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ゲット・アウト2017年製作の映画)

Get Out

上映日:2017年10月27日

製作国:

上映時間:104分

3.8

あらすじ

「ゲット・アウト」に投稿された感想・評価

nico

nicoの感想・評価

4.5
想像をはるかに超える
面白さ!

この監督の
youtubeでいろいろみれるけど
それがかなり面白いから
期待して見たけど
期待を上回る面白さでした!
映画秘宝まつり2017、浅草公会堂にて鑑賞。日本最速上映。
町山智浩さん、平山夢明さんたちのトークショー付き。

黒人青年が白人彼女の実家に行って怖い目に会う話。

人種の問題を割といろんなホラー映画の要素を絡めて見せてくれるので退屈しない。
ホラー家族モノではあまり見たことのない職業の人がいたのが新鮮だし最大の魅力だった。
終わってからツッコミどころ満載だと気づくタイプの映画だが、逆に言うと観ている間は全く気にならないテンポと緊張感がある良い映画。

差別は憧れから生まれるっていうのとそこからの頓知の効いたストーリーって町山平山氏が言ってたのが印象に残る。
映画秘宝まつりで鑑賞。
ロッテントマトだとコメディジャンル??だったみたいだけど普通にホラー(サスペンス?)だった…。コメディ要素の多いホラーって感じかな。
途中で話の意味?理由?に気づくとそこまで怖くないのかな〜。人間のすることが一番怖い…。
ビビりで普段ホラー見れない私も鑑賞できたので、怖さはそこまででもないのかと!
sss

sssの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます


今年ベストだ!!!
映画として物凄くレベル高い
では何がそんなに凄いのか…

● セリフに込める裏の意味
この家、おかしい。。
と思っていく過程がすごく上手いんだけど、特にお父さんのセリフ。

「鹿が最近増えてて困ってるんだよね。
鹿なんて大嫌いだよ。
轢き殺してくれてよかったよ」

かつて白人は、反抗する黒人奴隷の事をbuck(雄鹿)と呼んでいたんです。。
ゾッとする。
一見、良い人そうなお父さんなだけに怖い。
しかもその後、鹿の剥製でオヤジを倒す。
意味の重層化がスゲェ…

(これはカットされたシーンだけど、クリスが落ちた暗闇の中で鹿の骸骨を見つけるシーンも撮影されてる)

「この部屋で妻がカウンセリングするんだ。
街でおかしくなった奴がきてカウンセリング受けるんだよ」ってセリフでは、
この人には差別意識があるんだって事を徐々に匂わせる。
巧みだ…


ミスリードも巧みで、例えば、
「旅行が好きでお土産をたくさん買ってくるんだ。
他文化を経験するのは素晴らしい。」というセリフや、

「これは親父のベルリンオリンピックの時の写真だ。
ヒトラーがアーリア人至上主義がどうとかクソみたいな事いってた時に、黒人選手がそれは間違っているとみんなが見てる前で証明したんだ。すごいよな」
というセリフ。

あぁ、この人は別に黒人差別主義者じゃないな、と思いつつその後すぐに
「こっちは地下なんだけど黒カビが付いちまってんだ」
って言うのでゾクっとする。
「黒カビ(black mold)」が無意識的に引っかかるようになってて、うわぁ…って。

これらはミスリードになってて、黒人文化を褒めたり、黒人の身体能力を褒めるようなニュアンスを含めつつも、
でもこの人やっぱ倫理的に怪しいし…という絶妙なバランスが上手い。
というか、いちいち黒人だという事を意識する時点で差別的で辟易するんだけどね。。

挙げていけばキリがないけど、他にも
「オバマには三期も務めてほしいよ」とか
「タイガーウッズにあったことあるよ」とか
「黒ってファッショナブルだよね」だとか

こういう、「黒人に理解がありますよ〜」ってアピールする白人って多いんだよね。
だからクリスからしたらアハハ…って苦笑いなわけで。。

おばさんがクリスの身体を触って健康チェックしたりするシーンはもうギャグだしね笑

とにかくクリスが黒人である事を強調したり、確認したりするような演出が施されていて、それが嫌〜な雰囲気をつのらせていく。とても上手い。

で、これらが最終的にひっくり返って、黒人の身体が欲しいって事だとわかると、もう構成が巧みすぎて言葉失いますね。。
黒人を劣勢として見てるのではなく、
優勢として見ている。
でも差別という軸はブレてない。
凄いです。

つまりこの一族は白人至上主義とか、黒人差別主義とかではなく、より優れた身体を求める人々だと。
一応、テンプル騎士団の遺伝子を受け継ぐ集団という設定らしい。


● セリフに頼らない演出

綿を耳に詰めて催眠術から逃れるが、綿というのは黒人奴隷がかつて生産していたものだ!

黒人奴隷が拾わされてたコットンをクリスは文字通り拾って、ここからゲットアウトするんだぜ!!

このシーンの気合いはタランティーノのジャンゴを思い出した。
俺たち黒人を死ぬまで打ってたこの鞭でお前らを打ちまくってやるぜ!!みたいな。

コットンを拾うっていうのは、黒人男性が白人女性をゲットするって意味もあるから、コットンだけで色んな意味を含んでて物凄いです。

彼女がカラフルなお菓子と牛乳をゆっくり食べるシーンでは、白いものと、白くないものを、口の中で混ぜないようにして食べているのが印象的だった。
つまりお菓子をちゃんと咀嚼して飲み込んでから、牛乳を飲んでた。
有色人種と白人は混ざらないのよ、という彼女の考えを表してて、すげぇ演出…
しかも食べてるお菓子はFroot Loopsといって、狂った人という意味にも取れる。
ちなみに白い牛乳に対してストローは黒。

● 歌に込める意味

メイン音楽はスワヒリ語の曲で、歌詞は
「ブラザー、走れ!先輩の話を聞け、真実を聞け、逃げろ!自分を守れ!」と言っている。
これはアメリカに連れてこられたアフリカ人の魂が主人公クリスに逃げろと伝えているように聞こえるんですね。
たまんないっす。

冒頭でChildish Gambinoの曲が流れる。その歌詞が、「起きていろ、目を閉じるな」と言っているので、主人公クリスへのメッセージのように聞こえる。
そういえばChildish Gambinoのドラマ「Atlanta」の中でこの映画に酷似しているエピソードがあった。
白人家族のホームパーティに行ったら、君の先祖はアフリカのどこ出身なんだい?とか聞いてくる人がいたり。
やたらヒップホップについて理解がある事を強調してきたり。。

インタビューでジョーダンピールはChildish Gambinoが好きだと公言している。もしかしたらそのエピソードにインスパイアされたのかもしれないと思ったが、脚本を書き始めたのは第一次オバマ政権時代らしいので違うっぽい。


● 元ネタがスゴイ

ピールは『ステップフォード・ワイフ』に触発されて本作の演出と脚本執筆に取り組んだと言ってる。

あと、エディーマーフィーが、ホラー映画では何で白人は幽霊がいた時にすぐに逃げないんだ?とジョークを言ってた事から発想していったと。
なので当初はエディーマーフィーを主演にしようとしたが、年がとりすぎてるので辞めたらしい。

他にも影響を受けたのは、黒人が主人公という点でナイトオブザリビングデッドだとか。

そういう風に色んな引用が込められているのがゲットアウト。

「ゲットアウト」のポスターが
フランス映画「憎しみ」のポスターにそっくりだったり。

あと、劇中内で囁く声が使われているが、ピール自身の声でA mind is a terrible thing to wasteと言っており、これは黒人に優れた教育を受けさせる為に活動していた慈善団体のスローガンだという。

ブルーレイの副音声ではピール監督が解説してるが、至る所で「シャイニング」を参考にしてると語ってる。
オープニングで流れるクレジットの色が「シャイニング」と同じライトブルーだったり。
お父さんが家の中をツアーしてくれるシーンは「シャイニング」でもなされていて、このシーンで家の全体を観客に見せる作業となる。
黒人女性のお手伝いさんが現れるシーンは、「シャイニング」で双子が現れるシーンや、「羊たちの沈黙」でレクター博士が登場するシーンを参考にしている。
つまり、誰かがあなたの事をジッと待っているのは気持ち悪いと。
空港シーンで場内アナウンスで237と言ってるのはシャイニングの237を引用してるとか。


● エンディング
当初、ラストでは主人公クリスが一家殺人の容疑で警察に逮捕される、という終わり方だったが、現実社会で黒人への暴力事件が多発していたのでハッピーエンドにしたらしい。
そのもう1つのエンディングはUS版ブルーレイで観たけど、自分はハッピーエンドの方で良かったと思った。

というか友人が助けに来てくれて、その友人が言うセリフだけでも6バージョンくらい撮られてて、ブルーレイの特典についてたのでチャンスがある人は見てほしい。

「あの女、絶対トランプに投票したよな」とか、
「トイレ貸してくれるかな…」とか、
「俺のいとこ、紹介しようか?バツイチで二児の母だけど…」とか、
色んなオチがあって面白い(笑)
実際は20種類くらい撮影したとか。


● ホラー映画の鉄則
ホラー映画は1つの家を舞台にする鉄則があって、
・死霊のはらわた
・悪魔のいけにえ
・回転
など、ホラー映画の歴史の中で出来上がったルールである。
それを今作は忠実に守っている。
その舞台となる家が必ず最後は燃えて終わるところもしっかり抑えていて、ホラー映画をしっかり理解していることが伺える。


いやぁ、
ジョーダンピールのコメディ番組Key & Peeleが好きでよく観てた矢先に、ジョーダンピールの初監督作品ということでかなり期待していたが、期待以上に良かった。
笑いと恐怖って紙一重だって事も再確認できたし。
新たな才能の出現って感じですね。

シンプルなプロットで、
低予算なのに、
単純に面白いだけでなく、
セリフに頼らない演出や、
セリフに込められた裏の意味、
または音楽の使い方まで、
どこを取っても素晴らしい。

今年ベストですね!
ka

kaの感想・評価

4.0
したまちコメディ映画祭にて鑑賞。

TSA! TSA!

観た人ならアガるこの言葉。
ごろう

ごろうの感想・評価

3.0
レイシズムというテーマにすべてが穏便に調和してしまっていて、良薬口に苦し的なアイロニーが感じられず、映画としていまいち豊かさに欠けたかという感じだった。
秀逸なアイディアも深いテーマもTSA職員の友人のせいで吹き飛びました。アイツ、場の笑いかっさらいすぎやしませんかね。
noel

noelの感想・評価

3.5
映画秘宝まつりにて鑑賞。

平山夢明さんの言う通りいくつものトリックが散りばめられた作品。

町山さん解説だと監督はアメリカのコメディアンなんだとか!
dxnxueno

dxnxuenoの感想・評価

5.0
差別ネタをやる黒人コメディアンの初監督作ってだけでもう最高なんだよね。かなり笑いました。絶対劇場鑑賞推奨。ゲット·アウトというタイトルがまたよく出来てること。
したまちコメディ映画祭映画秘宝まつりにて。
監督がコメディアン出身だけあって随所に笑いがありホラー映画と謳っているが恐怖要素はあまりない。
会場ではドカンドカン受けてた。
笑いの要素が強いのでコメディ映画と言っていいほど。
町山さんが言ってたけどトンチの効いてる映画というのには納得。
人種差別をテーマに今までにない新規性のある設定を評価したい。
恐怖と笑いは紙一重だなと思わされた満足度の高い作品。