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デヴィッド・リンチ:アートライフのペインのレビュー・感想・評価

3.5
カルト映画の金字塔であり彼のデビュー作「イレイザーヘッド」を発表するまでの生い立ちや人生を本人自らの口で語り振り返っていくドキュメンタリー。

あくまで本作は“生い立ち”がメインなため、彼が発表してきた作品を1つ1つ解説していくドキュメンタリーではない。

リンチは一見奇妙な映画を作ることから大変人だと思われがちだが、たしかにそういった要素はあるものの基本的にはアメリカアメリカしたザックリとした人。彼も我々と同じように家族間でのトラブルや社会への不満、孤独を感じ悩みもがき苦しむ“普通”の人間だということがわかる。

高校の授業をサボって悪友とつるんで酒飲んだりタバコ吸ったりして遊んだりしていたというリンチには私もとても親近感が沸いた。とはいえやっぱり本作でも垣間見れる彼が生み出した絵画や映画作品は圧倒的で唯一無二。凡人にはとてもじゃないが作れない。

コーヒー飲み過ぎタバコ吸い過ぎという突っ込みどころはあるけど(笑)とても良いドキュメンタリーでした。リンチの頭の中が覗けて良かった。
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