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オリーブの樹は呼んでいるのひでGのレビュー・感想・評価

オリーブの樹は呼んでいる(2016年製作の映画)
4.0
Amazonプライムさん、地味だけど、
こんなにいい映画をピックアップしてくれてありがとう😊

いやあ〰予想外に良かった!
いい映画ですね😢

いい映画は、終わり方が素晴らしい、

全編全てとてもいい!訳ではないかもしれないけれど、
締め方か成功し、後味がよくなり、
全体の印象もグーンと上がる、良い例ですね。

物語は、スペインの田舎。オリーブの樹が
たくさんある農園。

養鶏を生業としているおじいちゃんと孫娘が大切にしている樹齢2000年のオリーブの樹を、

あろうことか、孫娘アルマの父たちは売ってしまう。

決して、裕福ではない地方、アルマ一家。

苦渋の決断なのだろうが、子どものアルマには分かるはずがない。

オリーブの樹にのっかり、抵抗するのだが、金持ちに売られてしまう。

時が経ち、アルマ20歳。
お爺ちゃんは、息子にさえ反応しなくなる

養鶏場は、寂れ、益々生活苦が広がる。

荒れて、家族に当たり、夜遊びに逃げるアルマ。
また、子どもの頃のあの樹にずっとこだわっている。

あの樹を取り返したい、 
あの頃を取り返したい、 
おじいちゃんを取り返したい!

純粋だが、無計画なアルマ

おじいちゃんを思っているのだが、
周りの人にあまりにも無礼で、わがままな
アルマ

過去にこだわり、未来を閉ざすアルマ

そんなアルマを演じるアンナ・カスティーリョと言う女優さん、

可愛くて、ツンデレな女の子を好演して、
とても魅力的だ!

さあ、無計画に、しかも、周りを騙して
そのオリーブの樹を返しにもらうため、
ドイツに旅立つ彼女。

果たして、アルマは、その樹を取り戻せるのか?


ここからは、ネタバレで。





もし、これが単純な感動押し売りハリウッド映画だったら、 

所有者が、アルマの想いに賛同して、
樹を返して、、となるかもしれない。


でも、そんなことにはならない。

SNSでの盛り上がりがあったが、
そんなに簡単に状況が変わるものではない

しかし、この作品の素晴らしさは、
いい映画の持っている逆転発想があるから


つまり、失ったのに、得たものがあるのだ

アルマは、あの樹を取り戻すことはできなかった、

そして、大切な人、おじいちゃんをも失ってしまう。

しかし、その旅路の果てに、
大切なものを得ることができるのだ!

それは、あまりにも自分の想いだけを優先して、避けていた家族や地域の人々

さらに、彼女は最も大切なものを失って、、、得たのだ。

それは、過去であり、未来である。

小さなオリーブの樹の苗を大切に、慈しみ植えるアルマ。

見事な、見事な、実に映画的なラストである。

人は、過去に再会するため、そして、
未来と出会う為に、旅に出るのだ。

ぜひ、観て欲しい可愛い作品です!
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