自分の中で、ミラ・ジョボビッチのジャンヌダルクを観た時の気持ちがよみがえった作品。
アニメ1回しか観てなくて思い入れがないから、勇気をもらえる作品としてすんなり受け入れられた。
(役者さん達の英語がイケてるのかは分からない)
アニメと違って歌なし・龍のマスコット君なしだからずっとシリアスで、自分の使命にひたむきに頑張るムーランをただただ応援する感じ。
フォースみたいな扱いで、「気」の概念が「チー」ってそのまま使われてるのが良かった。
前の主題歌のメロディーが劇中でちょっと使われてたり、エンドロールで流れる歌は普遍的で、今聞いても響きます。
戦争に行く準備で、夜中に剣を研いでる父ちゃんの姿を ムーランが遠くの暗闇から見つめて無言でツーっと涙を流すシーン……(T_T) 脚が悪いのを隠して父ちゃんが巻物受け取る所からすでにこっちも泣ける。
あと、戦士デビュー前夜で怯える仲間にムーランが「勇気は怖れから作られる。怖いのは当たり前。仲間のために戦って、お互い助け合いながら生き延びよう!」って勇気づけながらも、震える自分の手を掴んで止めるシーンにグッときた!!
イケメン1人もいないの。だけどムーランを1番気にかける仲間のフンホイの声が顔に似合わずめちゃダンディーで素敵だった。
指揮官もサラッと善い人。力を持っていても行き着く場所を持たない魔女の立ち位置も切ない。
エンドロールに‘ジェット・リー’って出てて「え、どこに!?」ってなって、まさかの皇帝とは…全然 気づかなかった!
ひとつ不満をあげるなら、不死鳥の尾がヒラヒラのペラペラで生命感とか神々しさが感じられないところ。