なっすん

ムーランのなっすんのレビュー・感想・評価

ムーラン(2020年製作の映画)
3.6
ー 忠義 勇気 真実 ー


【あらすじ】
「気」をまとう活発な少女“ムーラン”は、その女性らしからぬ振るまいによって周りからは不思議な目で見られていた。「気」を封印するようにという父からの教えを守り、成長するムーランだったが、国の命運をかけた戦争が始まることとなり、一家から一人、男を出すように国から命じられてしまう。
ファ家唯一の男である父は、戦争により負傷した脚を引きずりながらも徴兵に従うが、気が気でないムーランは、家族の賛同を得ずに男装をし、一人戦争に向かうのであった。


◆◆◆◆


ディズニー映画の実写らしからぬ本格的なアクション映画。アニメ版と違うオリジナルな人物・ストーリー構成となり、「恋愛」要素から「忠義」をテーマに変更されている。ムードメーカーであるムーシューの存在も変更され、ムーランの守護神である不死鳥、常に見守る立ち位置として登場。映画の一貫した雰囲気を壊さずに、これはこれで良い設定変更だった。
また、今作の敵であり、同じように「気」を使う魔女の心情やバックボーンも取り上げられ、ただの悪者ではないにしてもムーランと対称の存在として登場したシェンニャンは印象的。
ただ真面目でシリアスな雰囲気が続くだけではなく、男だらけの訓練所に潜入した女性ならではのトラブルをわりとコミカルに描かれたり、個人的には楽しめた。
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