正直これに2,980円払う価値はなかったかなあ、というのが一番の感想。
アクションや衣装の美しさには目を見張るものがありますが、キャラの深堀りが甘々で、原作の好きなシーンはほぼカットされていました、宮殿の花火シーンなかったのは残念。
何よりこの実写版には、ムーシューがいません。ドラゴンなのにドラゴンらしくない、女の子なのに女の子らしくない。コンプレックスを抱えるキャラとして、ムーシューはムーランと対をなす重要な役回りでした。
実写版ではムーシューがいない代わりに魔女がその役回りを担っていて、唯一彼女のキャラクターだけは素晴らしかった。
魔女というレッテルを貼られ、一人の戦士としては見てもらえなかった彼女。ありのままの自分を認められない女性という点で、ムーランと同じ境遇だった。だからこそ、最後は全てをさらけ出して戦うムーランに全てを託してみたくなったのでしょう。国に、そして自分自身に「忠・勇・真」を貫くその姿に。
魔女のキャラクターが良かっただけに、もう少し二人の違いだったりムーランが魔女になり得なかった理由だったりを掘り下げてほしかったな。四文字目の漢字もいまいちピンとこなかった。
女装した兵士のBe a man〜♪が聴きたかったです…