ぐち

ロニートとエスティ 彼女たちの選択のぐちのレビュー・感想・評価

3.0
原題はDisobedience(不服従)

信仰や伝統的な価値観が悪いわけではなく、またどんな結末になろうとそれを自分で選択できたかということ。選択の自由があるかということ。

ロニートとエスティの2人の物語だと思ったけど、意外とエスティの夫であるドヴィッドも重要な役割を果たしていた。
フェミニズムにおいて男性は傍観者ではなく当事者だということ、男性も選択をしなければならないということが描かれてて良かった。また、男性側の「許し」を得なかったとしてもあの結末になるだろう(同時に彼が自分で選択したからこその結末とも言える)と予感させるのも良かった。彼女たちがしたように、彼は彼のために選択をしなければならない。

後で調べたら、敬虔な正統派ユダヤ教徒の既婚者女性は、家族以外には髪を隠すためにカツラをかぶる風習があるそう。
エスティがカツラを被っているときと外しているときを思い出すと、ラストがいっそうグッとくる。
ぐち

ぐち