課長とヒロシ

ザ・クライアント 依頼人の課長とヒロシのレビュー・感想・評価

ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)
3.6
課長(以下課):1990年代前半にやたら流行ったジョン・グリシャム原作のサスペンス作品群のひとつ。同じくグリシャム原作の『評決のとき』でもメガホンを取ったジョエル・シューマッカー監督作品だ

ヒロシ(以下ヒ):マフィアによる殺人事件の重大な情報を知った弁護士が、命を狙われ、逃げ切れずに自殺する、偶然現場に出くわした少年マーク(ブラッド・レンフロ)はその情報を弁護士から伝えられ、マフィアに命を狙われる身となる。情報を渡すように迫るFBIと、喋ったら家族全員を殺すと脅すマフィア。窮地に立ったマークは偶然立ち寄った事務所の弁護士レジー(スーザン・サランドン)に全財産1ドルで自分の弁護を依頼する。

課:弁護士が主人公だがそこまで法廷ものではなく、寧ろ情報を渡す代わりに身の安全と生活を保証する「証人保護プログラム」をいかに発動してもらうかといった駆け引きがメインで、どちらかと言うと「ほのぼの」した作りだな

ヒ:あまりガチのサスペンスって感じではなくて、「踊る大捜査線」みたいなライトな演出ですね

課:トミー・リー・ジョーンズとその取り巻きなんか「踊る~」の北村総一朗とその取り巻きみたいな感じだもんな。まあキャストは豪華かつそれぞれの最も「旬」な時期だから、キャラクターを見てるだけでも楽しいけどな

ヒ:この作品がデビューで、このあと『マイ・フレンド・フォーエバー』で主役を務めるブラッド・レンフロさん、この映画の前年(1993年)公開の『逃亡者』で見事アカデミー助演男優賞を獲得したトミー・リー・ジョーンズさん、この映画の1年後(1995年)公開の『デッドマン・ウォーキング』でこちらもアカデミー主演女優賞を獲得したスーザン・サランドンさんと、ホントに「今が旬!」なメンバーが揃ってますよね!

課:ある意味タイミング的には奇跡とも言える配役だよなー。ブラッドの繊細さ、スーザンの強さと気高さ、そしてトミーリーのコミカルさと見所満載だ!

ヒ:グリシャムさん原作というと難解そうに思えますが、この作品はストーリーも分かりやすく、家族で楽しめる映画になってると思いますねー。小学校高学年くらいのお子さんがいたら、一緒に見るのもいいんじゃないでしょうか

ストーリー 3
キャラクター5
世界観   3
演出・演技 4
音楽    3
結構珍しいメンフィスが舞台!エルヴィスも出てるぞ!度99
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