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光のna777naのレビュー・感想・評価

(2016年製作の映画)
4.5
ただただ凄かった。
後味の悪さやテクノミュージックなど好き嫌いが大いに別れる作品だと思う。

でも、井浦新と瑛太の本能のぶつかり合いは凄まじく、もはやリアルな感情なのか芝居なのか境目がわからないほどに、役と一体化していて圧倒された。
2人の演技を見るだけでも価値がある、いや、ぜひ見てもらいたいとさえ思う。

目の光が消えた無機質な井浦新の不気味さと冷酷さ。無邪気さと純粋さと狡猾さをないまぜにした瑛太のコロコロと変わる表情、そして狂気じみた笑いが脳裏から離れない。

共感できる登場人物は誰もいない。でも、愛情に飢え、時折捨てられた子犬のような顔をする輔を、ただギュッと抱きしめてあげたくなった。
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