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光のmukoryoのレビュー・感想・評価

(2016年製作の映画)
4.2
プレミア試写会で鑑賞。大森立嗣監督と井浦新、瑛太、長谷川京子、橋本マナミの舞台挨拶あり。
主要キャストの4人ともモデル出身で立ち姿が絵になる。30分位の監督と出演者陣のお話が深く、この作品を見る心構えになって良かった。タイトルの「光」とは真逆の「闇」しかみえない作品。登場人物が全員ダークでヤバい人で、圧倒される。近年稀に見る衝撃作。映画館で観る商業映画というより、昔、大学の講堂で観たような、日本独特の湿気のあるドロドロ、ザワザワしてくる世界観。三浦監督は『まほろ駅前…』シリーズで瑛太を知り尽くしているのでしょう、瑛太の演技が光ってます。井浦新はどんなに残忍なことをやっても上品でスマートさがあるので、嫌いになれない貴重な人材。この二人の内側からえぐるような愛憎対決を見るだけでもこの映画を観に行く価値がある。ひららちゃんもあの幼さであの役は衝撃です。瑛太が「元気がないと最後まで観れません。」と言っていたように、もし自宅でビデオでの鑑賞だったら途中休憩入れずには観れなかったかもしれない。赤松陽構造の「光」題字デザインが良い。漢字圏でない人にもなにか感じさせる絵になっている。
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