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光のmakoのレビュー・感想・評価

(2016年製作の映画)
3.5
《2018#28》
下に追記しました。

原作は三浦しおん。未読です。 

美花(長谷川京子)の為に殺人を犯した信之(井浦新)。 
二人の殺人の証拠を持っている輔(瑛太)。 
津波で生き残った輔の父親(平田満)。 
信之の妻(橋本マナミ)。 
この中で起きていく事件。 

*穏やかそうに見えるが内面は狂気を持ち合わせている信之を井浦新が好演していました。妻が内緒にしていることを知っていながら黙っている。でも心の中では妻に対し怒っている。 
*島にいる頃は信之を慕っていたが25年後に再会した時には信之の妻と関係を持ち信之に近づいていく輔。粗野な輔役を瑛太がハマって演じていました。 
*魔性の女っぷりを見事に演じた長谷川京子。 
*化粧っ気のない普通の主婦を演じた橋本マナミも良かった。 
*息子を虐待する父親役の平田満の演技も良かった。 

信之と輔、一見すると似ていない二人だが、実は似ていた。信之は狂気を内に込め、輔は表に表している。 
見え方によって違うだけなんだ。表に出ない狂気を秘めている人の方が怖い。 

劇中に時折流れるテクノミュージックに圧倒された。 
信之と娘の写真の場面は微笑ましかった。 
それ以外は暴力性に溢れていた。 

上映後に大森監督と井浦新さんのティーチイン(質疑応答)もあり楽しめました。

追記
美花の中学時代を演じた方は内田春菊さんの娘さんだそうです。オーデションで選んだそうですが、この子を見た監督はこの子しかいないと思ったそうです。確かに存在感がある子でした。
これから注目されるだろうと監督が仰ってました。
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