韓国のニコラス・ヴィンディング・レフン監督という表現がぴったり合う
二重人格・キラキラスケキヨ(仮面)・『インセプション』・『マトリックス』
そんな要素がごった煮でハチャメチャな監督のこれからに期待できるそれでウィイのだカオス映画
まあ単純にいうと韓国版『オンリー・ゴッド』です、はい。
邦画でいうと、園子温監督『恋の罪』、ハリウッドではギャスパー・ノエ監督の『エンター・ザ・ボイド』を思い浮かべるかのような"嫌な"カラフルで、ネオンギラギラな映画であります。そして直截なフルヌードや性行為シーンは少なくともバストアップや性的イメージは満載な映画でもあります。そんなところも上記の映画2作を思い浮かべさせますね。
(小声︰アクションもかなりある方だよ)
監督デビュー作としては興業成績はあれらしいけど、鮮烈なデビューを飾った映画であるのは間違いないと思います。例題やオマージュを挙げられるだけオリジナリティは無視していますがw
そういうフリークショーばりの映画好きにはハマりそうな映画ではあります。
この映画で一言申し上げたいのは…「導入部(設定)だけでも分かりやすくしぃ！」です。
それだけでもこの映画の評価は逆転するんじゃないかと思うくらいの不用意さとリビドー()は感じます。
『リアル』ときて二重人格とくれば、もはやフィクション作品では"どれがホンモノで、自分は誰なのか？"というテーマが容易に想像できるくらいの安易さはありますからね…
そこの"目的"と前提としての自分は"誰"でどの経緯で袖振り合うのか？そこをハッキリさせないと初歩で躓く部分が相当数あるんじゃないか？と個人的には思いました。
おそらく、前面的な評判はメッタメタだろうけど次回作いいもの見せておくれ！(期待)
