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女の中にいる他人のtaroumanのレビュー・感想・評価

女の中にいる他人(1966年製作の映画)
3.5
神保町シアター
ぜんぶ話せばすっきりするぞ、と言われて通用するのは取調室か告解部屋くらいで、ましてや夫婦の間では知らないことはなかったことになるわけで、改めて自戒の念を強くした次第。
顔のアップを多用して心理サスペンス的な緊張感を維持する演出はお見事。ロウソクの影だけで新珠さんが大写しになるシーンははっとする怖さ。
成瀬映画ではままあることだが、途中地口の語りが入るのにどうも馴染めず減点1。とは言うものの、どんな素材でも一流の味付けに仕上げる成瀬シェフの技の冴えは流石の一言。
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