マーくんパパ

女の中にいる他人のマーくんパパのネタバレレビュー・内容・結末

女の中にいる他人(1966年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

題名からも推察できる通り女が中心の物語である。出版社に勤める夫と子供2人、義母とも仲良く幸せな家庭を持つ妻の心の変化を捉えた作品。20年来の友人の妻を殺してしまった夫。ふとした誘惑に負けて密会し遊びの延長の首締め快感が昂じて絞め殺してしまった。悔恨の情に耐えられず妻に告白する。真面目一筋と思っていた夫だけに衝撃を受けるが、子供や母の為にも2人だけの秘密にしようと宥める。しかし夫はいたたまれず友人に告白する。遊び歩いていた妻も悪いと水に流し忘れてくれと温情の言葉を貰い妻は更に安心する。それでも夫は悪いことを隠してしゃあしゃあと生きていくことに胸を痛めやっぱり自首する覚悟を決める。それを聞いた妻が取った最終行動は…。妻として母としての防御本能の怖さをテーマにした作品だが、それ以前に指紋などの有り余る証拠がありながら警察の間抜けさが際立って感心出来ずじまい。