ろく

ラブアンドロイド 執事のアダムとぼっちな私のろくのレビュー・感想・評価

4.0
いや、これはウェルメイドだわ。

ほんとテンポがいいんだよね。ああ、ある意味ベタではあるんだけど、違和感がない。そこが凄いんだ。お金なくても飽きずにすっと見れて最後は少しうるうる。ああ、これは映画見れて良かったぁというレベルになっているの。そこがほんとにすばらしいぜ。

中身は「ユリア100式」や「ぶっとびCPU」なんかで書かれるセクサロイド(女性版アンドロイド、性的サービス付き)の男性バージョン。男のほうがアンドロイドなの。まあよくあるあるな話。

だけどすぐにそこからHにはいかないから見ていても応援したくなる。たしかにピンク映画だけど、そこになかなか行かないのでにやにやする。それよりもアンドロイドが徐々に人の気持ちを持ってくるのが楽しい。

主役の女の子もアンドロイドの男も全く俳優としては魅力はないんだけど(男のほうはエスパー伊藤かと突っ込んでしまった。いや、もう少しイケメンは使ってほしかった)それでも楽しく見れてしまったのは脚本の力なんだろうなぁ。最後は主役の女の子を一生懸命応援してしまったよ。

最後は泣いちゃう。ずるい。こんな展開にするなんて。ピンクなのに泣けて楽しくて。昔だったらこんな映画を撮れるのは滝田洋二郎や金子修介なんだけど今なら城定夫なのかと再確認。変にアイドル使ってロクな映画を撮らない奴らよりはよっぽど好感もてたよ(三木孝浩とかね、福田雄一とかね)。満足でした。

あ、999のことを語りまくるオタクはなかなかコアで年齢がばれるよ。その愛は主役の女の子でなく城定夫の愛です。
ろく

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