健多郎

不能犯の健多郎のレビュー・感想・評価

不能犯(2018年製作の映画)
3.0
立証できない殺人のはなし

マインドコントロールによってプラシーボ効果で人を殺す殺し屋の設定はあんまり他になくて面白い
監視カメラの映像から微罪で引っ張ることは出来ても、砂糖水を掛けたり腕を舐めたりしたくらいで殺人罪の適用なんて不可能だしね
殺しのターゲットと同じくらい依頼人がひどい目に遭ってるパターンが多いのも、こういうお話の定番だし安心感があって良いと思う

でも、全体的にエピソードを詰め込みすぎじゃなかろうか…
100分ほどでコンパクトにまとまってるというより、無理やり詰め込んだ印象を受ける
「こういう謎めいたキャラだから」と言われればそれまでだけど、もっと宇相吹の掘り下げをして欲しかったかなあ
松坂桃李の演技とビジュアルが原作のイメージに近かったのは良かったです

白石くんファンとして、大迫茂生、久保山智夏、細川佳央、清瀬やえこらが脇役で登場しているのは素直に嬉しかった
今後の(全国公開規模の)白石作品でも、白石組のサブリミナル出演に期待しております
健多郎

健多郎