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マン・ダウン 戦士の約束のrage30のレビュー・感想・評価

マン・ダウン 戦士の約束(2015年製作の映画)
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アフガンへ派兵される過去のタイムラインと、ポストアポカリプスなアメリカを映す未来のタイムラインが並行的に描かれていく。

「衝撃のラスト7分46秒」と宣伝されている様に、この2つの話が1つに結びつく瞬間が最大の見所になるのだろう。

個人的な感想としては、確かに驚きはあったし、「なるほどな~」とも思った。
ただ、この手のオチの映画は他にもあるし、期待してた程の新鮮さは感じられず…。

そもそも、この映画の問題として、ラスト7分に重きを置いた為に、そこに至るまでの1時間弱がつまらないという弱点があると思う。
シャイア・ラブーフの演技は素晴らしいが、一方の物語はよくあるアフガン派兵ものだし、もう一方は訳の分からない未来の話を聞かされる事になる。
それを我慢して見る程のサプライズがあるかというと、微妙なところだ。

映画のラストで、とある統計データが示されるのだが、私としてはこの数字の方が衝撃だった。
この数字、この現実を映像化した…という意味では、評価出来なくもないのだが、それをサプライズの仕掛けとして利用し消費して良いのだろうか?という気もする。
この題材に相応しいアプローチが他にもあるのではないだろうか。
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