幕のリア

LIVE FOR TODAY 天龍源一郎の幕のリアのレビュー・感想・評価

LIVE FOR TODAY 天龍源一郎(2016年製作の映画)
3.7
天龍源一郎
2015.11.15
両国国技館引退興行

特別リングサイド席五万円。
友人から「当然行くよね?」とお誘いがあったのに、二階席でいいよと、いざ買おうとしたらソールドアウト。
引退前にレボリューションT買って握手会でグーパンチも貰ったし、晩年の興行も何度か見に行った。
大学時代の夏休みに関西から武道館まで人間魚雷テリー・ゴディーとの三冠戦にも足を運んだ。
なのに肝心の最後を眼前で見れず激しく後悔。
プロレス、野球、ライブ、ここという時には迷わず行っておくに限る。

スタン・ハンセン、ドリー・ファンク・ジュニア、グレート・カブキ、小川良成、川田利明、小橋建太、グレート小鹿、そしてジャンボ鶴田。
全日の面々との対面シーンを見てるだけで涙腺が刺激される。

ダーレン・アロノフスキー監督の傑作「レスラー」、2008年作品。
当時58歳の天龍がこれを見てまだミッキーローク演ずる主人公の心情を理解しきれなかったのを、引退間近でようやく沁みたと語る壮健ぶりに大いに驚かされた。

日本マットにおいて絶えず一線でいながら、メジャーからインディまで柔軟に雄大に泥臭く輝かしく渡り歩いた偉大なレスラー。
プロレス史上最高の引退を飾った男の姿に感動。

〜〜

映像作品としては二流にも満たないが天龍の引退ロードが映画として記録されただけでも意義深い。
願わくばかつての全日本プロレス中継スタッフ、若林アナのナビゲーションで日本テレビ制作で魂と歴史のこもった作品が見たかった。
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