若大将オーウェン

カーズ/クロスロードの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)
1.0
カーズ3、下から見るか横から見るか。
ネタバレになるので、言えませんが見方によって評価は分かれると思います。
カーズはピクサーひいてはジョン・ラセターにとっても最もパーソナルな映画の一つです。マックイーンが95番なのは、トイストーリーの公開年が95年だからと個人的には思っています。
つまりマックイーン=ピクサーであり、ラセターなのです。
「カーズ」に原点回帰した世界観は、素晴らしいし、技術も凄くてレースシーンはもちろん見所はたくさん。
新キャラ、クルーズの意識高い系のウザさも笑えるし、かと言って若者を否定していないのもさすがです。
あとは引退をかけて、カムバックを目指すマックイーンのストーリーはつまらないわけがない。新人のストーム、トレーナーのクルーズ、そしてメンターであるドック・ハドソンなどの関係から、マックイーンの選手生命に迫っていく構成はスリリングです。そして自分を見つめ直したマックイーンは引退をかけた運命の一戦に挑みます。
ピクサー史上最大の衝撃!?という宣伝文句は間違ってません。大人向けの良くできた映画ですが、ただ大人すぎやしませんか…。
これまでのピクサーは観客の予想や期待を超える大傑作を作ってきました。続編が連発されようとも、あの「トイストーリー3」を作ったピクサーなら「カーズ3」も傑作にしてくれると期待してました。予告も奥田民生のエンジンもとても良かったし。
今回も確かに期待や予想を裏切られました。しかしそれは文字通り裏切られたという気持ちです。
冒頭に書いた通り、見方によって評価が変わると思います。低評価にしましたが、含蓄のある映画であることは間違いないです。でもねぇ…