マーチ

亜人のマーチのレビュー・感想・評価

亜人(2017年製作の映画)
3.1
最近海外ドラマばかり観てるので、映画の方のレビュー書く暇がなく、明らかに投稿頻度が落ちてますね。すいません🙇🙇‍♀️

言い訳ですが、今観てるドラマが面白過ぎるんですよ〜笑
折角フィルマにドラマレビューページも出来たので、ぼちぼちそっちの方も投稿していこうかなと思っています!

ところで皆さん『死霊のはらわた リターンズ』は観ましたか?
映画版が好きなら、今すぐ観た方がいいですよ!
今ハマってるんですけど、アッシュのベテラン感がやけに頼もしくて楽しいし、ホラーコメディとして終始爆笑してしまうバカバカしさなので、まだの方は是非(*≧∀≦*)!!


【下半期鑑賞映画寸評:2017】

《人間たちよ、衝撃に備えろ。》

厨二ですね〜、非常に厨二感の強いレビュー題を付けてしまいました!笑 まあでもこのセリフが1番のハイライトだったのでお許しくださいm(_ _)m

それはさておき、全3波🌊が押し寄せる人類の存亡と亜人の生き残りをかけた戦いは全体的に薄い印象で幕を閉じました😱!

死なない人類“亜人”はその希少さから恐れられ、その不死身の能力から人類に利益をもたらす新薬等を開発するのためのモルモットとして数々の人体実験によって人権や尊厳を傷つけられ続けた結果、人類にも同じ苦しみを味あわせるために憤怒して反逆のテロを繰り返すわけなのですが、まあストーリー的には特に深掘りしないし、心情的な面でも真に迫るほど時間を割くようなことはしない作品で、終始アクションの派手さとスタイリッシュさ、そしてユニークさに比重を置いているといった印象でした。

先述してある通り、全部で3つの波🌊=3つのアクション的隆興点が「第1波:亜人の奪還/第2波:亜人 vs SAT/第3波:亜人 vs 亜人」という風にあって、確かにその部分ではそれぞれ一旦盛り上がるのですが、物凄いアクションシーンが続いているのにあまり高揚感が持続はしないんですよね〜それは何故かというと、音楽とのリンクの薄さ、ブツ切れ演出による飽きが目立ったからだと思われます。予告のハイテンションさで鑑賞の興味を引かれた自分としては、思っていたよりEDM感が少なかったことと、映像と音楽のリンクの薄さでゲンナリしてしまいました! 本広監督はハリウッド等における“最新の感じ”を意識したのでしょうが、どうにも整合性が取れていない感じでした…予告並みにEDMバッキバキで映像もそれに合わせてドッカンドッカンやっておけばそれなりに興奮ポイントを抑えられたと思うので、漫画原作の邦画大衆娯楽アクション作品の範疇から逸脱仕切れていない感じが非常に残念でした。ブツ切れの演出というのは、アクションが後半特に流れ作業的になっていて、捻りも少なかったので前半の勢い任せな感じもあったということです…うーん、分かりやすく称するなら“アクションにストーリーが無い”ですかね。ただ勘違いして欲しく無いのがアクション自体は物凄いものだということです!その辺比重を置いているだけあって、誰かにオススメ出来るくらい“邦画にしては”見応えがあって、血バッシャーン!! 銃ドッカンドッカン💥!!! 飛行機がビルにズドーン✈︎🏢!!!!の派手でそれなりに楽しめるものでした。スムーズに一体感を持たせていたらもっと良くなっていたかも…(まあこの辺はハリウッド映画の見過ぎという面もありますけどね。笑)

あとストーリーを“有って無いようなもの”にしたかったのか、普通に“薄味だけど一応濃い感じに見せかけたもの”のどちらにしたかったのかイマイチ分からないし、どっちにしろアクションに比重を置くんだったら『ダンケルク』並みに振り切ってしまった方が寧ろ爽快で、興行的に深い傷を負ったとしてもそれなりにアクションの観点で一定の高い評価は下っていただろうなと思っただけに、非常に勿体無く感じてしまいました。

それと何だか古いんですよね…一部演出が。本広監督がまだ最先端という意識で使っていたのか原作に寄せたのかは定かではありませんが、テレビニュースシーンで規模の大きさを煽ったりだとか、YouTuber登場させて時間経過をユニークに描くやり方はもう後進的でしかないですよ! その分野では『22年目の告白』のオープニングが非常に秀逸で、もうあれ以上アップグレードするのは不可能だと思うので、そろそろ映画業界的にも別の格好良さを模索した方が宜しいのではないかと思います。映画ファンならもう飽き始めてる頃ですよね…あの手の見せ方は。そうい意味では“今風”なのかもしれませんが…笑

綾野剛さん(佐藤)の演技がアニメ的であり漫画的だったので、アプローチとしてどうなのかなと思っていたのですが、個人的には意外と早めに順応できたので間違っていなかったということでしょう…(多少過剰だった気がしないでもないですが)。終盤の粉砕機レッツゴーのシーンではさすがにワクワクしました!佐藤のカリスマ性をしっかり頭に植え付けられた結果ですね。笑

キャスト的なことを述べるなら、結構面白いキャスティングのされ方をしていて、日本のドラマとか邦画の変遷をそこそこ追っている人には喜ばしいナイスなキャスティングだったと思います! 個人的には、超脇役陣の日本俳優界ローグ・ワンな感じが堪りませんでした!!特に平沢さんの格好良さと言ったらもう…佐藤健・綾野剛の肉体美も拝めますが、平沢さんの勇ましさが1番の萌えポイントなので、女性陣はそこんところ勘違いしないように!笑
あと吉行さんの独特の声と優しさ、浜辺さんの笑顔には圧倒されました…

否が多いレビューの様に感じるかもしれませんが、このレビューで感じるほど愚的な作品ではありませんし、アクションに的を絞れば今年の“邦画”の中ではトップレベルの完成度だと思いますよ!
亜人が死なない人類だということをゲームのマリオに例えて小粋なジョークをかましてくるあたりは凄く好感が持てましたし、そういうの大好きです(๑>◡<๑)

縦の動きを意識したと言っていた割には縦揺れジェットコースター感があまり印象に残らず、革新的な何かを期待していただけに盛り上がりには欠けましたが、邦画的な試みとしては面白い作品でした♪

*原作の作画が個人的にハマらず敬遠してしまったので、原作はあくまで未読の観点からのレビューとなっています。


【p.s.】
下半期に突入しましたが、上半期鑑賞映画のレビューをまだ消化しきれていないため、下半期鑑賞映画も一部は寸評で投稿していきます。

いつもとは違い、極々短いレビューで投稿しています。暇があれば付け加える予定です。

従って、いつもの【映画情報】等もカットさせていただきます。

*詳しくは2017年7月3日に投稿している《『ローン・サバイバー』評》内の【p.s.】をご参照下さい。
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