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亜人のshihoのレビュー・感想・評価

亜人(2017年製作の映画)
1.6
いや〜これひどい。
ほんとひどい。
原作漫画は好きで読んでるのですが、私的には本作は悪しき漫画の映画化作品であり、邦画のダメ要素を詰め込んだお手本のようでした。


※点数と冒頭文から分かるようにここからひたすら酷評致しますので、というか悪口三昧ですので、スルー推奨です笑


まず綾野剛がひどい。登場1秒で
「あっこれダメな方の綾野剛だ!」ってなりました笑
多分この人に二次元のキャラやらせちゃダメなんだわ…。
是非ともなんとかしてほしいのは、声の出し方。声を低くしてキャラになりきろうとしてるのか、それがすっごく不自然なんですよ。
なにこの綾野剛劇場(褒めてない)。
まぁ彼演じる「佐藤」のキャラクター設定が原作とはかけ離れてるし一番の戦犯は脚本だと思うので彼ばかり責めるのはよくないですね。
綾野剛「子供の頃、虫の羽をもいで遊んだろう?」
いやそんな事してないっス。

あとエリート官僚である戸崎の部下兼ボディーガードのスーツ女子、下村泉がほんとひどい!!
なんだこのクオリティの低いコスプレ(ていうか髪型)。
泉ちゃんは華奢な子にやらせなきゃダメでしょ。ありえへん。誰やねんこの野暮ったい子。
この誰だこれ泉ちゃんvs田中(城田優)はほんと見るに耐えなかったです。

漫画でいうと1巻〜11巻くらいまでの内容(というか要素)を大胆に色々省略しつつ派手なイベントのみガッと詰め込まれていますが、主人公永井圭のキャラクターからアイデンティティまで全て消し去りただの亜人設定の佐藤健がキチガイテロリスト(不死身)綾野剛と延々とバトルし、ヘッタクソでびっくりするドラマ部分(脚本家の頭の出来を疑うほどカスみたいな台詞の数々)を挟みながらショッキングなシーンはありつつなんだったのかわからないまま「いぬやしきかな?」なラストへの突入はバカバカしくて笑ってしまいましたよ。

原作はね、もっと深いんですよ。
「亜人」という不死身人間をテーマにしているのでもちろんバトルもグロも死もありますけど、ストーリー展開も丁寧だし、「佐藤」「田中」などのキャラクターも全然違います。ていうか一人として原作通りの性格のキャラクターは今作にいませんでした。
そもそも臨場感が原作漫画より劣るって何事ですか笑
そこの設定変えちゃ辻褄合わんだろう!も多数。
テロシーンのカメラアングルなんてまんま9.11の撮り方じゃない。
細かい設定がある良作漫画をただの不死身人間バトルアクションにしてしまった(それも面白くない)のは大変残念に思います。
時々鳴るノリノリな音楽もうるさいし合ってない。雑音。

びっくりする程長い109分(ていうか早送りしたけど)でした。
期待してたのにガッカリ…。

あ、でも「幽霊(亜人が出せるスタンドみたいなの)」の出来は良かったです!これを観る価値はそこだけ。
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