ぴょんす

亜人のぴょんすのレビュー・感想・評価

亜人(2017年製作の映画)
3.5
原作未読、アニメ版・アニメ映画すべて観たことはなく、文字通り「亜人初体験」の状態で劇場観賞しました。

率直な感想は、「すげー!観に来てよかった‼」です。笑

佐藤健×綾野剛のアクションを大友監督が手掛けるという一点にのみ掛かっていたワクワクした期待は、良い意味であっさり裏切られました。冒頭のスプラッターシーンから突如始まる「殺し合い」は、予告編で感じていた「何で自ら拳銃自殺するの?」という今思えば猿でしかない恥ずかしい疑問を、その見応えあるアクションとスリル感満点な展開で綺麗に吹き飛ばしてくれました!!
「死ぬメリットを最大限発揮して国家を襲う綾野剛」と「生け捕りにしたい佐藤健」の構図だけじゃなく、「人としての尊厳を奪われた綾野剛が必ず取るだろう復讐行動」もしっかり劇場サイズで落とし込めていて、とても観やすかった。※原作loverはきっとチープさや切って貼った感を感じるのでしょうが…

起承転結すべてのパートで大きいバトルアクションが差し込まれていて、「死ぬ隙を与えない」と「死んだらリセットする」という緩急ある相反するタイム感は、この世界観を最大限活かして生まれるカタルシスのように感じました。

ユーレイ達の動きは漫画ではきっと出せないはずだし、「亜人は死んでリセットする際、体の中で1番大きい部位が残った場所で再生される」というルールが伏線となって生かしていったのも個人的にはノンストレスで観られた要因としてデカイ。後出しジャンケンみたいな結論って1番萎えちゃうから…。笑

感情を表に出さない佐藤健と饒舌で常に表情固定な綾野剛がベースだったから、要所ごとにギャップが生まれた瞬間の引き込まれる力も強かった!

城田優は相変わらずサイコパスが似合うし、川栄李奈は体格を活かしたアクションがとても良かった。
玉山鉄二だけ、うーーん…。だったかな泣
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