佐藤でした

スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー/純愛日記の佐藤でしたのレビュー・感想・評価

4.5
祖父が暮らす療養所を訪ねた15歳のペールは、そこで見かけた2個下の美少女アニカに心を奪われる。ある日2人は再会するが、互いに意識しながらも話しかけることができない。友人の紹介でやっと会話を交わした2人は急接近、デートを重ねるうちに愛情が芽生えていく‥。

ビッグフィッシュのアリソン・ローマンを彷彿とさせる、美しいブロンドにクリクリのお目目の少女アニカにこちらも釘づけになる。

タバコとか、お酒とか、クラブとか、もう浮き上がるんじゃないかってぐらい背伸びしたガバガバ感がたまらないラブストーリー!!!

まさしくお父さんのパジャマを(上)彼女、(下)彼で別けて着てもちょうど良い小さな2人の、だけど立派な愛の物語。

3秒ごとにお互いのことを、あ、可愛いな!あ、好きだな!って感じているような熱視線には“作り事”がないようで、リハーサル感のない映像だった。

そして、もはや別次元で描かれている2人の両親を含めた大人たちのパーティ風景がおぞましい。厭世感がとんでもない。特に彼女のお父さんはもう壊れている。
将来も特に期待できない少年との恋愛に納得がいかないのか。しかしそれだけでも無さそうだ。そして予期せぬ展開に。んぐぐ

またしてもロイ・アンダーソン監督26歳の長編デビュー作に胸をブチ抜かれました。
佐藤でした

佐藤でした