Hondaカット

光のHondaカットのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.9
79点。視覚障害の話がメインかと思ったが、思った以上に「映画についての映画」。そのリンクを見つけた監督の創作動機が良く分かったし、良質な脚本だった。『あん』に続き、話も分かりやすく、河瀬監督の初期監督作からどんどん見やすくなってきているように感じる。

だが異質なのはカット割り。人物のアップが多いこと。むしろクローズアップばかりで極端なほど。場面が変わってもどんな場所なのかすら分からない。人物の感情に寄り添い、まさに見えない内面を見ようとしているのだろう。

そのぶん、役者の皺の、吹き出物ひとつまで克明に見えてしまい、そのリアルさの反面、役者に要求するモノが多いなとも思った。色々唐突な気もしたが、水崎綾女さんとても良かった。
Hondaカット

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