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光のmatsuboのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
4.0
シネマ・チュプキ・タバタさんで観てきました。視覚障害者向け音声ガイドを作成する団体シティ・ライツさんがモデルになっているということで、本作は絶対にチュプキさんで観たいと思っていたのでした。

音声ガイド作成の検討会でモニターさんが言った「世界を言葉で小さくしてしまわないで。」という言葉が印象的でした。見えない方がどんな風にイメージを膨らませながら映画を鑑賞するのか、体感できたらいいのになと思いました。でも、今のところ体感はできないので、想像力を働かせるしかないんですよね。

実際にモニターをされているまさこさんがまさこさん役として出演されていたのがよかったです。

劇中映画のラストシーンに当てられた音声ガイドにグッときました。

劇中映画の音声ガイドのナレーションを樹木希林さんがやっているのですが、そこはノイズになりました。朗読と音訳が違うように、音声ガイドのナレーターは演じてはいけない。樹木希林さんの声にはどうしても演じる人のイメージがついているので、本職の音声ガイドナレーターさんを起用して欲しかったです。

河瀬監督の作品は音の演出が豊かなので、聴覚障害がある方には伝わりづらいかもしれません。チュプキさんではもちろん、聴覚障害者用字幕もついてはいましたが。
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