視覚障害をもつカメラマン中森と視覚障害者用音声ガイドをつくる美佐子との出会いを基軸としたヒューマンドラマ。
非常に興味深い題材で、視覚障害者の生活や音声ガイドの仕事について少しでも知ることが出来たのが一番の収穫でした。
主役二人の過去をあえて描きすぎず、観客に解釈を委ねているところも好きです。
客観的に考えればそのとおりだけど、実際言われたらムッと来て、反論してしまう…。
こんな日常のあるあるを、大袈裟でなく、自然に表現しているシーンがいいですね!
しかし、この作品、私にはちょっとダメな部分がありました。
それは美佐子の心情が全然理解できなかったところです。
彼女の、中森に対する距離感がよくわからない。特に前半。
なぜ中森に惹かれていったのかも上手く理解できなかったのですが、自分なりの解釈をすると中森への同情なのかなと。
中森の写真に惹かれるところはわかるんですけど、もしかしたら美佐子が中森に感じたものは愛情ではなくて、可哀想だからそこに感情移入して発露したものなのでは。
一回しか観ていないので、うまく飲み込めていない感はありますが、私の感想としてはこんな風でした。