けいたん

光のけいたんのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
4.0
視覚障がい者のための「映画の音声ガイド」の制作に従事している美佐子が、視力を失いゆく天才カメラマン中森雅哉との出会いを通して変化していく様子を描く。

美佐子の仕事は目の見えない人たちに映画の描写を伝えるための文を考えること。
それは、短すぎてはイメージ出来ず、多すぎればイメージの邪魔になるという。なにより自分の主観を入れてはいけないというのが難しい。

なかなか視覚障害者の人たちの想像力が理解できない美佐子だったが、無愛想な中森との関わりで少しずつなにかを掴んでいく…

悩みに悩んだラストシーンの一文。美佐子はどう書くのだろうか。

そのシーンがもう凄くて、ブルッときた。みんなにもきっと届いただろう。

この映画、光と影の使い方がとてもうまくて見ていてドキドキキラキラする✨
特に美佐子と中森が山に登ったシーンは凄い!

どんどん見えなくなる恐怖は凄まじいものだと思う。毎日どれだけ見えているか、朝起きる時どんな気持ちだろう。
あの中森が美佐子に見せた弱さが苦しくて。

そして、最後は中森の強さに感動して泣いてしまった。なんでこんな事がこんなに優しく言えるのだろう。

出来た文をモニターさんにまず聞いて貰うのだけど、その時の意見が結構厳しくて、私なら絶対その場で泣いてしまいそう。

でも、それだけ視覚障害者の人たちも真剣に映画を愛して、映画を感じて、その世界と繋がっていたいのだ。みんな思いは同じ。とてもいい映画でした(^-^)/