永瀬さんの映画には
いつも心揺さぶられてしまう。
「あん」の時も思ったが
健常者でいられることへの感謝、
また、健常者だからこそ陥る盲目さを
僕らは深く感じないといけないと思った。
不自由さを持つとは
どういうことなんだろうか。
そういうことに思いを
巡らすこと自体が自分の
傲慢なんだろうか。
こういう映画をみてると、
日常の全てがくだらなく思えてしまう。
世界は健常者のためにまわっている。
バリアフリーなんて気休めに過ぎない。
映画を観た後に世界観が変わる。
それも、下の方に下の方に目が向く。
自分の無知や浅はかさに愕然とする。
きっと次に人と接する時、
もっと相手の言葉の真意に
耳を傾けようとする。
そんな映画でした。
時折見せる永瀬さんの
優しい表情に何故か泣けてしまう。
あんな大人になりたい。
主演女優の人は
映画がすすむにつれ、
演技が熟してきたと感じた。