松原慶太

ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男の松原慶太のレビュー・感想・評価

3.7
舞台はミッドセンチュリーのNY。主人公ウォルターは建築家として成功しつつも、ミステリー作家に転身しようと、殺人の新聞記事を収集している。

妻は美人だがヒステリックな性格で、性格が合わないウォルターとしばしば大喧嘩をしている。彼はやがて小説のなかで妻殺しを妄想するようになるのだが、その矢先、長距離バスで実家に出かけたはずの妻の死体が発見される。

出だしからヒッチコックライクな巻き込まれサスペンスで、完全に俺好み。調べてみたら原作がパトリシア・ハイスミスじゃないですか!

ハイスミスといえば「太陽がいっぱい」「見知らぬ乗客」「アメリカの友人」など名作クラシックの原作を物したミステリー作家。面白くないわけがない。

彼女の作品は、ここ数年でも「ギリシャに消えた嘘」とか「キャロル」とか映像化が絶えない。そしてそのいずれもが水準以上の作品になっている。

ハイスミスの作品は(1)映像化に向いている。(2)作風がハイブロウなためか日本の観客にほとんどウケない、という特徴があるようだ。