人狼ゲーム ラヴァーズの星名のネタバレレビュー・内容・結末

アマプラ。正直びっくりした。ビーストサイドとこれしか見てないけど、音響とか演出がかなり良くなっていて、特にカメラワークが良かった。ホームドラマっぽかった前と違い、ちょっと引いたエモいシーンが多かった。特に人狼二人の刺殺サンドとか、階段で手を握る人狼二人とか、ひなたが自ら敷地外に出る時の、閉まるドア→苦痛の声を聞きながら顔を歪める生存者達とか。
さらに、ひなた、虎之助、佳奈の3人のキャラと演技が本当によかった。役職恋人の横でリアル恋人が霊媒対抗でギスギスし、本当にタイトルを体現してるというか敵対している恋人にかなり来るものがあった。佳奈が最後虎之助に助けを求めるところとか、それを聞いた虎之助が他の男子蹴散らしてハグして自分で殺したところとか。ここの本当に苦しんで悲しそうな虎之助演技が凄い良かった。その後もだいぶ荒れてたのは彼女を殺しちゃったから何だろうなって。仲良い人を殺さないとっていう苦痛が創作物の人狼、演技人狼の醍醐味だと思うのでこのカップルはすごい好きです。というか虎之助死ぬ時にほぼわかりきってる感じで手を握って、死んだのとかもう色々凄すぎる。チャラヤンキーはアホして死ぬのが定番じゃなかったのか。
ひなたも、病気でどうせ死ぬのに死にたくないっていう凄まじい人間度合い、主人公を思いやる優しさ、最後殺される時、殺されるのにその原因である主人公を庇い、別れを告げ、潔く自殺しに出る強さともうやばかったです。恋人陣営はもう一人の恋人よりひなたさんとの関係が重めだった気がする。せっかくラヴァーズなのに役職恋人の関係があまり描かれなかったことは残念。周りのキャラが良かっただけに、仲間3人全員殺してあっち側に行きたがる主人公はそこまで好きになれなかったけど、ビーストサイドと比べたら主人公の過去、心情がわかりやすくまぁまだそうなるのも分かるかな、という感じ。後味は悪いですがビーストサイドに比べればマシですし、キューピット、リアル恋人達の想いがかなり高得点でした。