えッティ

人狼ゲーム ラヴァーズのえッティのネタバレレビュー・内容・結末

人狼ゲーム ラヴァーズ(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます


観る前までは 馬鹿にしていた。
今度、飲み会がある。
そこで、人狼をやる。
あれ、人狼ゲームって映画があるのか。
って、あれ、めっちゃシリーズあるじゃん。
あれ、好きな俳優も出てるじゃん。
こりゃ、観るしかないやってことで、鑑賞。

内容は、想像していた50倍ぐらい面白かった。

もちろん、ツッコミどころの出血大量ではあったが、目を瞑れば とても面白いものであった。


意外な人間味の描き方に、感動までした。

人数が多いときは、死にたくないと あっさり人を指名する。
けれど、人が減り始めると、死にたくないけど、他の人も殺したくないと思い始める。
悩み、苦しみ、でも指をさし、自分を守る。

そのどうしようもない葛藤が、なんとも言えぬ面白さを生んでいた。


主人公の最後の選択も素晴らしい。
1億を手にし、遊ばれる側から遊ぶ側へ行く選択。それは、義父への復讐のためか?運営への復讐のためか?ただそっち側へ行きたいだけか?
理由は定かではないが、その目的のために、今まで協力してきた仲間2人を殺すという展開は、全く読めなかった。

キューピットの女の子の最後のあの表情。あの一瞬で 蘭子に味方をするあの優しさ。そんな子に人狼ゲームをさせるなんて、運営はなんてクソ野郎なんだ。いや、そんな子にガンを煩わせるこの世界はなんてクソ野郎なんだ。
と、本気で 腹が立つぐらい、脚本の面白さが 際立っていた。
それを全く邪魔しない演技も、最高。

中でも、前田の演技は 本当に凄い。
上手すぎる。
頭一つどころか、二つ三つ飛び抜けて上手かった。

初めて人狼ゲームの映画を観てみて、もっと評価されるべき映画だと感じた。

今度の飲み会の人狼ゲーム、頑張ろ。
えッティ

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