あでゆ

氷菓のあでゆのレビュー・感想・評価

氷菓(2017年製作の映画)
1.8
神山高校に入学した折木奉太郎は、姉の指示で渋々廃部の危機にある古典部に入部する。もともと必要最低限のことしかやらない“省エネ主義”の彼は、ここで誰よりも好奇心旺盛な千反田えると知り合う。さらに折木と中学校時代から付き合いがある福部里志と伊原摩耶花も入部する。

小説やアニメと同様に話区切りで進む本作。原作と同様にモノローグが主体で進むが、このモノローグがかなりダルダルっとしていた。
折木奉太郎って別に省エネなだけでのんびりゆっくりしているわけではないよな、とアニメの印象から違和感を感じる。そもそも、全員が全員芝居がかっていて、誰一人として俳優に愛が持てない。悪いアニメ原作映画の典型という形。
ただ、「I scream.」の回想は本作の白眉だったと思う。

予算もそんなにかかっていなそうで、この学校に生徒ほとんどいないんじゃねえか?っていう疑問がずっと湧く。過去の映像なんかも町並みが
現在と変わりなくてこだわりが見えない。
アニメと同様に絵で仮説を解説するシーンなんかがあるのはまあ新鮮だったが、これも予算軽減なのだろう。
まあ、特別なにか致命的な失敗があるというほどではないが、良質な原作とアニメを無視してこれを観る価値はない。
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