Hiromasa

氷菓のHiromasaのレビュー・感想・評価

氷菓(2017年製作の映画)
3.0
『氷菓』、学生運動の話だったとは。昔、原作本を読んだのに、そのときはよくわからなかった。
(中学くらいまで米澤穂信のミステリー小説にハマってて、『折れた竜骨』あたりまでは全部読んだと思う)。
「省エネ主義」を気取った、わりとどうしようもない高校生探偵が、女友達の「わたし気になります」という一言に引きづられて、仕方なく過去を掘り起こし、謎解きを構築していく。今見ると、この設定はなかなか良い。「謎」がショボすぎるように見えるかもしれないが、探偵とは、謎のないところに謎を見出すことで世界を変えていく存在なのである。

あと、映画的に評価するなら、とにかく斉藤由貴の佇まいが素晴らしい作品。
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