ナトリ

gifted/ギフテッドのナトリのネタバレレビュー・内容・結末

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

予告編で思っていた展開と違って戸惑った。周囲の雑音もありやや集中できず。

親子の物語だったな。
イヴリンは好きだけど一緒に暮らしたくはない、と、ある意味で一番冷静なメアリが言った。そして雑談のなかに出てきた、カウボーイになったというイヴリンの夫。つまり、必ずしもそばにいることだけが愛じゃない。お互いに安心できる、愛し合える適切な距離感を守ることが大事なのだ。母子はきっとそれが近すぎた。
ダイアンがイヴリンに感謝したのは本当かもしれない。でも許すことと、憎むのをやめることは別だった。
「ダイアンの死後じゃない(イヴリンの死後に、功績を公表するよう頼まれたのだ)」というフランクのセリフで胸がえぐられ涙が出た。ダイアンは反抗か復讐としてフランクに言い遺したかも知れないけど、フランクがばらすことまでは望んでいなかっただろうと思う。フランクがばらしたことで、目論見とは違う衝撃をイヴリンに与えた。こんなことにならなければ、イヴリンはなにも知らずに死んでいけたはず。託した以上、生きている人のための切り札に使われるのは仕方がない。
イヴリンは自業自得といってしまっていいのだろうか。自分の死を待っている人がいる、という暴力的な現実。そんなとき、挑むべき闘いがあってよかった。

裁判というのはいろいろなことが暴かれていってつらいなあ。メアリの父子問題から病院へ行くエピソードが好きだった。
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