いい映画でした。最近は拳で解決するような映画だったり、映画館出たらすぐに甘いものが食べたくなる荒涼な映画ばかり観てたから、こんな風に空気感が心地よい映画は久しぶり。
内容は決してハッピーハッピーではないけれど。「ボブという名の猫」を観たときのような感じ。
ボート修理を営むフランクと、数学者の姉の遺言で一緒に暮らしてきた姪のメアリー。
学校でメアリーにも備わる数学の才能が明るみとなり、学校側は特別な教育を施す学校への転校を勧めるが、フランクは頑なに現状の維持を希望する。
またこれまで疎遠にしてきた母親がメアリーを引き取ろうと接触、そして民事裁判に発展する…。
子供のためとは。教育とは。責任とは。
いろんなことを考えさせられるストーリーだけど、メアリーとフランクと猫のフレッドの暮らしをずっと見ていたい気持ちにさせられる。
気性激しいが7歳にして自分の哲学を築いているようなメアリーと、ぶっきらぼうだけどどこか人を引きつけるフランク。みんな犬や猫みたいな家族。
マッケナ・グレイスちゃん凄いな！ メアリーは7歳の役なのに、時々17歳でフランクの彼女みたいな表情するのどきどきした。前歯ないのに！
いじめを行う上級生に殴りかかったりする気性の激しさと、フランクによじ登ったりする無邪気な感じのギャップ凄い。このシーンと、同級生のジオラマを絶賛するシーン、病院のシーンが凄く好き。あと半笑いでの「おはようございます、先生」w
キャプテンアメリカのイメージとは違うクリエヴァにも驚いた。逞しい筋肉をラフな服装で目立たないように苦慮してたw
愛想なく口が悪く程々に女好きなフランクだけど、猫を助けるシーンはキャップみたいだったよね…。猫好きにもおすすめです。
